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株式分割とは?

株式分割の内容

株式分割とは、その名の通り、1つの株式を複数に分けることです。企業が1対10の割合で株式分割した場合、保有銘柄の株式が1株しかなかった株主は、10株所有することになります。

既存株主は株式を新たに購入しなくても保有株式の総数が増えることから、株式分割は株式無償割り当てとも言われます。株式無償割り当ては、新株発行手続きの1種で、会社法に定められた規定に従うことが必要です。

株式分割は、企業の代表取締役や会長などが個人の意思で勝手にできる訳ではなく、取締役会設置会社なら、取締役会で分割割合や基準日を決めるための株式分割決議を経なければなりません。

株式分割をすると、1株に満たない端数が発生することがあります。これは単元未満株と呼ばれ、単元未満株の株主に対して、端数の合計分の額に当たる株を競売して支払うことになっています。

また、株式分割の効力が発生したら、2週間以内に法務局へ変更登記を申請しなければなりません。

株式分割のメリット

株式分割が行われると、1株当たりの価格が下がり、流通しやすくなるというメリットがあります。1株当たりの価格が高くて手が出なかった投資家も、気軽に購入できます。

例えば、1株100万円だった株式が1対10に分割されれば、発行済み株式の総数が10倍に増え、1株の値段が10万円と買いやすくなるのです。また、既存株主は、自己所有の株式数が増えて一部を保有したまま残りを売るといった柔軟な投資方法が可能になるでしょう。

株式分割により、企業への投資額が増加し、保有資産の増額も見込めます。株式分割をしただけでは資産額が増える訳ではありませんが、株式の売買が盛んになれば、株価も上昇し、総資産額も増大するでしょう。

加えて、株式分割を行った企業が株式配当の額を据え置きした場合、株主の受け取れる配当額が増えるというメリットもあります。1株当たりの配当額が100円で、そのまま据え置きされれば、1株所有していた株主は、1対10の株式分割後に10株所有することになり、100円だった配当金が1000円に増えるという訳です。

株式分割のデメリット

株式分割により、株式の流通量が増え、株価の上昇が期待される一方、株式分割バブルと呼ばれるように、経営の実体を伴わない株価の高騰が生じるデメリットがあります。

株価を上昇させる目的で株式分割を繰り返すと、その銘柄に対して信頼度が低くなり、ある日突然株価が暴落するというリスクがあることを忘れてはいけません。

企業が何の目的で株式分割するかという点につき、投資家は情報を収集して適切な判断をすることが求められます。

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